ヘアケア化粧品メーカーのヤマサキ(本社東京都、山崎宏忠社長)の20年2月期の通販化粧品による売上高は、前期実績(24億9800万円)を下回る見通しだ。19年10月の消費増税による受注の冷え込みが影響した。19年9月までは駆け込み需要があったが、増税後の落ち込みが続いている。19年3月に配送料を値上げしたことも減収要因の一つとなった。
増税後の冷え込みについて、現在は「回復に向かいつつある」(マーケティング部商品企画課・奈田綾香係長代理)と説明。「増税から半年が経過する4月ごろには冷え込みが落ち着くのではないか」(同)とみている。
ドラッグストアへの卸売りも展開している主力シャンプー「ラサーナ」は、通販・卸ともに前年と比較して売り上げが微減となる見込みだ。消費増税の冷え込みが要因としている。通販のみで展開している「プレミオール」は、消費増税の冷え込みは若干影響したものの、定期顧客の安定した獲得により、売り上げは2桁増となる見込み。「プレミオール」は今後も定期購入の促進に力を入れていく方針だ。
ヤマサキ 20年2月期/前期売上下回る予想/増税後の受注冷え込みが要因
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