MOA/千葉・船橋に新倉庫/既存センターと併せ効率化

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 家電ECのMOA(モア、本社東京都、佐伯澄社長)は2月中旬、千葉・船橋に新倉庫を構えて運営を開始する。三井不動産が所有する倉庫施設「MFLP船橋II」の2階部分、約1万1550平方メートルを使用する。新センターでは大型家電を取り扱う予定で、既存の物流拠点と併せて効率的なオペレーションの構築を目指す。
 従来から運営している千葉・市川にある「市川商品センター」の面積は約1万6500平方メートルの規模で、月間発送件数は約14万件。今回新たに開設した「南船橋商品センター」では大型家電を取り扱う予定で、今後は2拠点の倉庫を効率的に活用して迅速な発送に取り組む。
 現在メインで使用している「市川商品センター」は3階建て。各階に置く商品は大まかに、1階に大型家電商品の洗濯機や冷蔵庫、2階にエアコンや中型の家電や家具、3階には非家電分野の商品を保管している。
 MOAではこれまで三つの倉庫と外部委託契約をしていた。外部委託先倉庫の合計面積は約3300~4000平方メートル。メイン商材である家電商品の売り上げが伸び、非家電分野商品のSKUも増加したことから倉庫機能を各所に設けていた。
 「南船橋商品センター」の開設により、外部倉庫の委託先とは契約を解消し倉庫機能を集約する。
 「エアコンやプライベートブランド(PB)商品の『マクスゼン』を外部倉庫に保管していた。細かく商品を外部に出すとオペレーションが混乱してしまうと判断し、カテゴリーを絞って商品を選び効率化を図った」(オペレーション本部物流企画課兼商品センター品質管理課・福田博史マネジャー)と言う。
 今年4月には基幹システムの刷新を予定しており、それに合わせて倉庫管理システム(WMS)も新たに導入する計画だ。
 MOAの19年6月期における連結売上高は前期比21%増の490億円。アウトドア用品やベビー用品は前期比2倍の売り上げだった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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