〈注目サイト〉 フレスコ/美健商品をマッチング/値崩れ防ぐ卸・委託サイト開設へ

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 健康食品素材の販売などを行うフレスコ(本社愛知県、江藤啓介社長、(電)052―253―8225)は、「値崩れを防ぐ」をコンセプトにした完全クローズドのBtoB卸・委託トレーディングサイト「goosa(グーサ)」の開設に向け、現在準備を進めている。単なるマッチングだけではなく、実際の取引までサイト内で完結できるのが特徴。審査済みの法人会員のみが参加できるようにする。ひとまずは健康・美容・生活用品の原料・商品・製造委託・業務委託のジャンルで規模を拡大し、将来的には、ジャンルを広げていきたい考え。現在は、サプライヤー登録の希望者の募集を行っており、すでに大手を含め、100社以上が登録・参加の意向を表明しているとしている。20年初旬のサイト開設を予定しているという。
 「goosa」は、メーカーやOEM会社、企画・開発・サービス提供会社といったサプライヤーと、事業者のバイヤーをマッチングするトレーディングサイト。行政の補助金にも採択されている事業だという。
 バイヤーは、同サイトで、物品購入だけでなく、製造委託や業務委託の注文も行える。サイト内の特定の原料を指名した上での製造委託も可能。一斉依頼による委託先公募も可能だ。
 サイト内検索機能を備えており、「通販禁止」「値崩れ防止ルールあり」「掛け率△△%以下」「OEM対応可能」といった詳細な条件での検索が可能だという。
 サプライヤーは同サイトを利用することで、自社商材・原料・サービスの新たな販売先を獲得できる。
 サイト上での価格公開は不要。バイヤーが見積依頼を寄せた際に個別に価格提示を行う形となる。そのため、相手や案件によって、価格や条件を変更することもできる。見積依頼を断ることも可能だ。価格提示の必要がないため、ブランド価値の毀損(きそん)や値崩れを防ぐことができるという。サイト上で値引き交渉を行うことも可能だとしている。
 初回取引などで、バイヤーの信用性に不安がある場合は、goosa経由の決済を行い、支払い保証を受けることもできる。
 バイヤーにとっても、同サイト経由の決済を利用することで、通常では口座開設や取引が難しいサプライヤーと取引を行えるというメリットがあるとしている。
 バイヤー・サプライヤーとも、同社の審査を経て、会員登録を行う必要がある。バイヤー会員は、完全無料でサイトを利用できる。サプライヤー会員が、入会金、出店料、取引成立時の手数料を負担する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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