セブン&アイ・ホールディングス 19年3―8月期/EC売上は10.9%減/配達型サービスの減収目立つ

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 セブン&アイ・ホールディングス(HD)の19年3―8月期(中間期)のEC売上高は、前年同期比10.9%減の503億1300万円になった。弁当宅配の「セブンミール」や「ネットスーパー」など配達型サービスの減収が目立った。CD・DVDなどの販売が主力のEC事業「セブンネットショッピング」も大幅減収となった。
 「セブンミール」の売上高は、同23.1%減の115億600万円だった。「ネットスーパー」の売上高は、同3.9%減の204億7900万円だった。配達型サービスは物流能力が成長の鍵となるが、事業の拡大とともにキャパシティーに限界が生じ、サービスの低下を招いている可能性もある。
 「セブンネットショッピング」の売上高は、同21.6%減の100億3900万円だった。前期は安室奈美恵の引退関連商品を限定発売し、売り上げを伸ばしていたが、その反動もあり減収になったようだ。その他のEC売上高は、「イトーヨーカドー」が同0.2%減の24億9200万円、「アカチャンホンポ」が同10.4%増の33億7100万円、「そごう・西武」が同8.1%増の18億8000万円、「ロフト」が同0.5%減の5億4600万円だった。
 今年7月に発覚したスマホ決済サービス「7pay(セブンペイ)」の不正アクセスの影響で、グループ横断型ECサイト「オムニ7(セブン)」のIDを一斉リセットした影響も出ているようだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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