金氏高麗人参 〈「通販会社に提案」〉/特許取得の高麗人参素材

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展示会のセミナーで講演する品質保証・研究開発室の前畑良行氏

展示会のセミナーで講演する品質保証・研究開発室の前畑良行氏

 健康食品の通販事業を手掛ける金氏高麗人参(本社京都府、余淑恵代表)は10月3日、食品開発展の会場でセミナーを実施した。高麗人参素材の健康食品で年商100億円以上の実績を上げていることから、高麗人参の原料供給として「ぜひ通販会社に提案していきたい」と呼び掛けた。
 セミナーでは品質保証・研究開発室の前畑良行氏が、高麗人参の特徴について説明した。19年4月期の売上高は106億円超となっているが、「高品質で成分にぶれがない商品作りが成功している」(前畑氏)と説明した。
 高麗人参素材の健康食品については、顧客が飲み始めてから早期の段階で効果が実感できるところに着目して製造しているという。通販で展開する上で実感力の高さが、リピート率の向上につながっていくからだ。
 素材としての特徴で他社にはまねができない点として、特許の取得を挙げている。高麗人参の主な成分はジンセノサイドだが、ジンセノサイドの組成に関する成分バランスで特許を取得している。同社の素材を使って製造された商品が特許要件を満たすものであれば、特許ナンバーを表示できるという。今年5月には日本で取得した特許と同じ内容で、韓国でも特許を取得している。
 高麗人参素材の供給による商品化は、健康食品以外に食品やペットフードを挙げた。「予算やオリジナルの配合量の提案、剤形やパッケージデザインなどを任せていただくことも可能。バルクでの供給にも対応できる」(同)としている。
 高麗人参素材の売り方については、「われわれは通販で10年以上やってきており、どこよりもそういった部分のノウハウを持っているつもりだ。販売の部分でも支援させていただきたい」(同)と強調した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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