北の達人コーポレーション 19年3―8月期/売上28%増の50億円/「刺す化粧品」の好調継続

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7月に発売した「ミケンディープパッチ」のヒットで最高月商を記録

7月に発売した「ミケンディープパッチ」のヒットで最高月商を記録

 北の達人コーポレーションの19年3―8月期(中間期)の売上高は、前年同期比28.0%増の50億5500万円だった。「刺す化粧品」シリーズのヒットが続いており、7月にシリーズの第2弾商品を発売したことで、過去最高の月商を記録。広告効果を最適化するためのシステムの導入も売り上げ拡大に拍車を掛けている。
 7月9日に「刺すヒアルロン酸化粧品『ミケンディープパッチ』」を発売した。ヒアルロン酸などの美容成分を凝縮した針を直接、眉間に刺すことで、肌を柔らかくするエイジングケア化粧品だ。発売時点での先行予約数が2万個を突破し、同社の取扱商品における発売初月の売上高として過去最高となった。
 独自に開発した「広告最適化のための分析・運用システム」の機能を強化し、広告効果を高めている。システムだけでなくスタッフによる人的な広告運用を組み合わせ、費用対効果の最適化を進めている。
 ウェブ広告以外のプロモーションにも注力している。インフォマーシャルやインフルエンサーの起用など、新たな集客方法を模索する専門の企画チームを新設。ネットで商品を購入しない顧客層にアプローチし、新たな市場を開拓している。
 営業利益は同45.8%増の13億9000万円、四半期純利益は同42.8%増の9億4700万円だった。
 シリーズ第1弾の「刺すヒアルロン酸化粧品『ヒアロディープパッチ』」の売れ行きが想定以上に伸び、製造が追いつかなくなったことから、広告出稿を抑制。広告宣伝費が当初の計画を大きく下回ったため増益となっている。
 20年2月期における売上高は前期比31.6%増の109億3900万円、営業利益は同45.2%増の27億200万円、当期純利益は同46.2%増の18億9000万円を計画している。
 9月27日には、シリーズ第3弾となる「刺すヒアルロン酸化粧品『オデコディープパッチ』」を発売した。発売時点での累計販売枚数が1200万枚を超えている。「刺す化粧品」シリーズの好調はさらに継続しそうだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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