【本紙調査 無店舗販売 食品売上高ランキング〈2018年度版〉】 50社合計売上5707億円に

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 日本流通産業新聞社はこのほど、食品通販と食品宅配を手掛ける企業を対象とした「無店舗販売 食品売上高ランキング〈2018年度版〉」をまとめた。上位50社の合計売上高は5707億800万円で、前年同期調査の上位50社合計値より7700万円減少した。前年実績と比較可能な50社で算出した実質伸長率はマイナス1.3%だった。
 ランキング上位では、「ミールキット」の販売が好調なオイシックス・ラ・大地が展開するEC「Oisix」や、ワインや高齢者向けの総菜の販売が好調な総合通販のベルーナのほか、シニアライフクリエイトやシルバーライフといった高齢者向け宅配企業が売り上げを順調に伸ばした。
 ランキング1位は「ミールキット」を販売するヨシケイ開発。全国65のフランチャイジーを抱え、FC合計の売上高は800億円となった。18年9月から19年8月までの間にミールキットの販売は1億2500万食を突破し業界をけん引。生活協同組合を除いて業界首位をキープした。
 2位のアマゾンは、生鮮食品のECサービス「Amazonフレッシュ」を含めた食品の売上高は前期比横ばいの500億円(本紙推定)とみられる。自社配送網を整備したり、食品スーパーのライフと協業を進めるなど、食品分野でも顧客の取り込みを狙う。高齢者向けの弁当・総菜宅配を手掛ける通販・食品宅配企業は売り上げが好調だ。8位のベルーナは、ワイン通販の売上高が約41億円、食品全体では5.5%増の175億5600万円となった。FCで展開するシニアライフクリエイトやシルバーライフなどの食品宅配企業も加盟店を順調に増えたことで増収となった。
 ギフト通販では、JTB商事が前期比6.5%増の31億8900万円と伸長。デジタルギフト「eギフト」のサービスを手掛けるギフティは9月20日に東証マザーズ市場に新規上場するなどギフト市場も活性化している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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