ネットプロテクションズ/「Qoo10」に後払い導入/流通総額5~10%増を期待

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イーベイ・ジャパンの神谷香菜子氏(写真左)とネットプロテクションズの杉山崇氏

イーベイ・ジャパンの神谷香菜子氏(写真左)とネットプロテクションズの杉山崇氏

 ネットプロテクションズ(本社東京都、柴田紳社長、(電)03―4588―6843)は9月19日、後払い決済サービスをイーベイ・ジャパン(本社東京都、ヘンリー・チュン代表)が運営するECモール「Qoo10(キューテン)」に導入すると発表した。10月23日から後払い決済の提供を開始する。イーベイ・ジャパンは、後払い決済を導入することで流通総額が5~10%拡大することを期待している。
 「Qoo10」は会員制の後払い決済サービス「atone(アトネ)」を導入する。出品されている全商品が対象となる。利用者は複数回利用しても毎月まとめて支払いできる。
 イーベイ・ジャパンは「『Qoo10』のメインターゲットである20~40代の女性顧客と後払い決済の親和性は高いと判断した。顧客の中にはカードで支払いたくない方も多く、コンビニ支払いを選択する方も多い。コンビニ支払いだと支払いを忘れてしまい、決済を完了できないケースもあった。『アトネ』であればそのリスクがないため、流通総額の拡大にも寄与すると見ている」(日本ファイナンスコントローラー・神谷香菜子氏)と話す。
 「アトネ」は会員制であるため、「Qoo10」のユーザーは利用時に「アトネ」の会員登録が必要となる。ただ、基本情報は「Qoo10」の会員データとひも付けることで、入力画面にあらかじめ入力済みとなるため、パスワード設定のみで登録が完了できる。
 ネットプロテクションズは「『アトネ』は会員制なのでさまざまな情報を参照できる。さらに『Qoo10』さんとシステム連携することでユーザーのデバイスやIPアドレスなどの情報も確認でき、よりリスク管理がしやすくなる。こうした条件がそろったので全商品に後払いを適用できるようになった」(杉山崇atone事業部長)と説明する。
 「Qoo10」では「アトネ」の利用開始に合わせ、キャンペーンを展開し、ユーザーに新たな決済方法を周知する計画だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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