【無店舗販売 2018年度 売上高ランキング トップ50】 実質成長率6.9%増/連続首位アマゾンとの差広がる

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 日本流通産業新聞は7月、無店舗販売企業(通販・訪販事業者)による2018年度(18年4月~19年3月に迎えた決算期)の売上高調査を実施した。上位50社の合計売上高は5兆8756億6300万円だった。前年と比較可能な29社で算出した実質成長率は6.9%だった。連続首位のアマゾンと2位以下の差は広がるばかりだ。
 上位50社中、通販が41社、訪販が9社になった。増収企業は23社、減収企業が11社だった。
 通販市場において売上高の成長が目立つのは、業務用品を取り扱うBtoB通販企業やアパレルのEC事業者などだ。オイシックスはM&A効果で売上高が前期比60.1%増となった。
 無店舗販売ランキングでは9位、訪販で首位のポーラは、シワ改善化粧品で獲得した新規顧客が既存顧客として定着したことや、海外売上高が2倍以上に伸長したことで、安定的な成長を記録した。
 25位の資生堂は、中国でのEC売り上げが急拡大しており、成長に寄与している。32位のビィ・フォアードは、中古車をECサイト経由で新興国の顧客に販売し、急成長している。
 無店舗販売企業においても海外顧客の獲得が成長の鍵を握る時代になってきた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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