千趣会 19年1―6月期/営業利益5.6億円/原価率改善、販管費も削減

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 千趣会が7月25日に発表した19年1―6月期(中間期)の連結業績によると、営業利益は5億5900万円の黒字を計上した。通販事業を中心に原価率の改善を図ったほか、販管費の削減が寄与した。本社ビルや土地など固定資産の売却益を計上したため、中間純利益は79億円を計上した。
 売上高は前年同期比23.3%減の438億8800万円だった。金額ベースでは133億3100万円の減少となる。「減収分の約半分は連結子会社の売却によるもの」(梶原健司社長)としており、子会社だったベルネージュダイレクトとモバコレの売却が影響したとしている。
 通販事業の売上高は前年同期比30.8%減となる309億8200万円だった。通販事業の売上原価率は52.6%で、前年同期比4.8ポイント改善した。仕入れ原価率を削減したほかバーゲン販売を減らしたためだ。
 通販事業の販管費は151億4200万円で、前年同期比60億900万円削減した。売上総利益率改善と販管費の削減に伴い、通販事業の営業利益は3200万円の黒字(前年同期は16億2600万円の損失)となった。
 中間期における通販事業の各数値は、在庫回転月数宇が3.7カ月。取り扱い型数は4万1542型で3万2926型を削減。型当たりの売上額は9万555円となり2万9252円の減少となっている。
 中間期における購入者数は前年同期比28万8000人減少の155万8000人。新規購入者数は同2万5000人減少となる26万5000人だった。
 連結ベースによる中間期の売上総利益率は50.1%となり、前年同期比4.9ポイントの改善。売上高販管費率は同48.8%で同1.6ポイントの悪化となった。
 この結果、営業利益は5億5900万円(前年中間期は11億3800万円の損失)、経常利益は11億2000万円(同9億9300万円の損失)となった。
 中間期の連結業績に伴い、19年12月期連結業績予想を修正した。修正後の業績予想は、売上高が890億円、営業損失は7億円、経常損失は2億円、当期純利益は63億円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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