【第11回 無店舗販売実施企業健康食品売上高調査】 サントリーウエルネスが7年連続1位/上位50社合計売上高は7307億7200万円

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本紙はこのほど「第11回無店舗販売実施企業健康食品売上高調査」を実施、集計をランキングとしてまとめた。サントリーウエルネスが7年連続の1位となった。上位50社の合計売上高は7307億7200万円で、前回調査(14年3月実施)の上位50社合計を103億600万円上回った。本紙推定ながら、前期比60億円の増収を遂げたサントリーウエルネスの影響も大きかった。(2面に通販ランキング、3面に訪販ランキングを掲載)

 ランキング20位以内で増収が確認されたのは他に、フォーデイズ、ナチュラリープラス、山田養蜂場、アサヒ緑健、世田谷自然食品、日本シャクリーだった。
 14年3月期の健康食品売上高が前期比3・7%の増収となった日本シャクリーは、同期において購買実績のある会員総数が前期と比較して12%上昇したという。
 同じく14年3月期の健康食品売上高が本紙推定ながら前期比6・6%の増収となったアサヒ緑健は、消費増税前の駆け込み需要の影響もあったとみられる。
 増収企業も少なくなかった一方で、通販・訪販の健康食品市場規模は、いずれも前回調査比でマイナス成長となった。通販の成長率はマイナス3・2%、訪販はマイナス0・1%だった。
 市場縮小の要因の一つは、14年4月の消費増税にある。
 消費増税前の駆け込み需要の恩恵を最大限に受けた3月期決算企業の中には増収企業が目立った。
 一方、日本アムウェイ、ニュースキンジャパン、オルビス、ライオンなど12月期決算企業には減収企業が多く見られた。消費増税後の悪影響を色濃く受けたことが影響した可能性がある。ライオンは主力商品である「ラクトフェリン」の定期会員数が、増税のあおりを受け、15万人から13万人に減少したという。
 もう一つ影響を与えたのが、機能性表示食品制度だとみられる。特に通販業界にとって期待度の高い制度だけに「新制度の開始を見据え、新商品の発売を延期する通販会社も多かった。新商品によるテコ入れを行わなかった結果、売り上げを落とした通販会社も少なくなかった」(健康食品OEM会社)と言う。
 たわめた弓が勢いを増すように、機能性表示元年の無店舗販売健食市場が、高い成長を実現することを期待したい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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