東洋新薬/鳥栖市に新工場/竣工式を工場敷地内で開催

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新工場の竣工式であいさつする服部利光社長

新工場の竣工式であいさつする服部利光社長

 健康食品・化粧品の総合受託メーカーである東洋新薬(本社福岡県、本部佐賀県、服部利光社長、(電)0942―81―3555)は6月6日、佐賀・鳥栖市で建設を進めていた新工場の竣工式を、工場敷地内で開催した。延床面積は2万2000平方メートルで、ひとまず健康食品工場として操業する。フル稼働時には、既存工場の1・5倍の生産能力を持つという。
 新工場の名称は「インテリジェンスパーク 第1工場」。地上6階建てで創業初期の投資額は75億円だという。将来的には化粧品製造も視野に入れているが、まずはトクホ、機能性表示食品、一般健康食品の製造のみを行うという。新工場の操業初期の従業員数としては200人を予定しているという。
 流動層造粒機や打錠機、パウチ充填機、スティック充填機などをすでに設置しており、顆粒、錠剤などの製造をひとまず行っていく。需要の動向などを見ながら、設備を拡充していく考えだという。
 フードディフェンスに対応した構造になっており、出退の履歴管理が行えるカードセキュリティーのシステムも導入している。工場見学などにも対応できるよう工場見学専用通路を設けている。
 新工場でも、ISO9001、ISO22000、健康食品GMP等の認証を順次取得していく考えだ。
 6月6日に開催した竣工式典には、行政関係者や近隣企業関係者、メディアなど約100人が参加。神主臨席の下、神事が行われた。
 食事をともにする「直会(なおらい)」では、服部社長があいさつし「社員一同で、世界で一番の研究開発力を持つ企業になろうといってきた。一生懸命取り組み、この鳥栖に第2、第3のインテリジェンスパークができるよう取り組んでいきたい」などと話した。
 同社の18年9月期のグループ売上高は224億4000万円。新工場の竣工を機に、業績のさらなる拡大を図っていく考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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