APAコーポレーション/「珪素市場拡大続く」/販売会社会議で岡田社長

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あいさつする岡田憲己社長

あいさつする岡田憲己社長

 水溶性珪素の原料メーカーであるAPAコーポレーション(エーピーエー、本社愛知県、岡田憲己社長、(電)0566―92―6257)は5月12日、第65回目となる販売会社会議を、新大阪丸ビル別館で開催、約80人の販売会社が参集した。水溶性珪素配合の健康食品市場の拡大が続いていることを報告。水溶性珪素原料「umo(ウモ)濃縮溶液」について、臨床試験を含め、エビデンス取得を推進していることを報告した
 同会では冒頭、岡田社長が講演し、「報道によると、珪素配合の健康食品市場は3年連続で2桁成長が続いており、200億円規模になっている」と報告。「珪素の原料メーカーの中でもエビデンス取得などで差別化が進んでいる『umo』の注目度が特に高まっている」という認識を示した。
 研究の進展についても報告。同社と麻布大学との共同研究では、動物試験の結果、水溶性珪素の脂肪肝抑制作用が確認されたとし、現在特許出願中だと説明した。
 昨年行われた、フィリピンのパンパンガ農業大学との共同研究では、稲作の際に、有機肥料としてシリカ水を投与すると、生育途中で枯れる「無効分げつ」を抑制、生産量を増大させる効果があることが確認されたとした。
 麻布大学やパンパンガ農業大学以外にも、岐阜大学、実践女子大学、岐阜薬科大学とも共同研究を行っていることを報告。今後もさまざまな研究が予定されているとした。
 犬の口臭に対する効果も実験結果により示されているとし「ペットへの水溶性珪素の使用も進んでいる」と話した。
 化粧品に配合した際の効果についても報告。ウモ濃縮溶液とウモ濃縮溶液配合美容液において、エラスチン分解酵素である「エラスターゼ」の阻害活性が確認されたとした。真皮線維芽細胞においてヒアルロン酸の産生促進作用があることも確認されたという。
 珪素市場に、珪素原料の供給会社が15社あることにも言及。「当社のことを誹謗中傷する企業もあるが、それはきちんとしたデータをその会社が持っていないから。データをしっかり蓄積している当社の水溶性珪素の製品を扱う皆さんは、他社製品をけなすことなく、自分たちの珪素製品の魅力を、自信をもって伝えてほしい」と話した。
 同社の珪素の他に扱う、「GLM(グレイトレイクミネラルズ)濃縮溶液」や「香りウォーターの素」などについても紹介。市場への供給が拡大していっていることを報告した。
 続いて、life park.biz(本社東京都)の金子昭伯会長が登壇、「健康長寿は、食か運動か」をテーマに講演を行った。書籍「最新論文等から香りのプロが考案! 嗅ぎトレ 認知症・ガン予防やダイエットにも! ”ながら”嗅ぎで、心と体のアンチエイジング」の著者として知られる調香師、荘司博行による講演や、ヒット健康書「はだしで大地に立つと病気が治る」の著者としても知られる、医学博士・歯学博士・薬学博士の堀泰典氏による講演も行われた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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