公正取引委員会/旅行サイトに立ち入り検査/楽天などが独禁法違反の容疑

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 公正取引委員会は4月10日、旅行予約サイト大手である楽天やブッキングドットコム・ジャパン、エクスペディアホールディングスに独占禁違反の容疑で立ち入り検査した。楽天は、「検査があったのは事実。全面的に協力する」(広報)と言う。公取委は「デジタルプラットフォーマーの規制を強化している取り組みの一環」(管理企画課・品川武課長)と説明する。
 楽天が運営する旅行サイト「楽天トラベル」などが、競合サイトより安価に宿泊料金を設定したり、より多くの客室を割り当てるよう義務付けた契約を宿泊施設と結んだ疑いがもたれている。
 楽天は「違反と指摘されている内容などの詳細を確認中のため、現状では具体的なことは言えない」(同)と説明する。
 公取委は年初から、ECモールなどデジタルプラットフォーマーへの監視を強化する姿勢を強めている。
 2月にはアマゾンや楽天などと出店企業の取引の実態調査に乗り出すことを発表した。公取委は「今回の立ち入り検査は、実態調査の結果に基づくものではない」(同)と言う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ