MTG 19年9月期/業績予想を大幅下方修正/売上高700億円を510億円に

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 美容・健康機器を展開するMTGは3月29日、19年9月期の業績予想を大幅に下方修正した。同社は18年11月の時点で、19年9月期の業績として、売上高700億円、営業利益98億円を予想していたが、売上高510億円、営業利益10億円に修正した。中国電子商取引法の影響を受け、国内と韓国、香港で中国人ソーシャルバイヤーが購買をストップしていることが、下方修正の要因だとしている。
 MTGによると、同社の主力商品の一つである美顔器「ReFa(リファ)」の売り上げの40%を、中国人インバウンドが占めていたという。中国電子商取引法の施行により、インバウンドの中でもまとめ買いを行う「代購(だいこう)」による売り上げがストップし、19年3月末時点でも売り上げが戻る兆しがないとしている。
 同社は国内の売り上げが当初計画比で80億円減になると予想。韓国でも売上高が70億円減になるとみている。香港は5億円減を予想している。
 同社は今後、成長基調にある、中国現地でのEC事業に注力していく方針。19年9月期の中国事業による売上高は、前期比63.8%増の118億円になると予想している。販管費の削減や、成長分野への人材の集中、マットレスの新商材の展開などで、業績の立て直しを図っていく考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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