ファンケル/CB100億円発行/工場や物流センター新設に充当

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 ファンケルは4月2日、転換社債型新株予約権付社債(CB)100億円を海外市場で発行すると発表した。調達資金は化粧品の工場新設に約20億円、健康食品の工場新設に約40億円、物流センターの新設に約40億円を充当する。国内での売上高が順調なことから昨年10月、売り上げ計画を上方修正。計画を上回る売り上げへの対応と需要拡大を見据え、工場や物流センターの新設計画を前倒しする。
 CBの発行日は英国時間の4月18日。償還期限は2024年4月となる。CBによる資金調達を選択したのは、(1)社債としての金利負担がなく、資金調達コストを極小化(2)時価を上回る転換価額の設定で、普通株式への転換は将来の株価上昇などの局面に進捗するとみられることから転換に伴う1株当たり利益の希薄化を抑制─できることなどから判断した。
 今後の投資計画は、「マイルドクレンジングオイル」専用の新規生産工場建設のための、子会社を通じた設備投資資金として20年3月までに約20億円。健康食品の新規生産工場建設のための、子会社を通じた設備投資として21年3月までに約40億円。新設予定の「関西物流センター」にかかる設備投資の一部として、21年3月までに約40億円を見込んでいる。
 ファンケルの今期(19年3月期)連結業績予想は、売上高が前期比11.9%増の1220億円、営業利益は同44.4%増の122億円、経常利益は同42.2%増の123億円、当期純利益は同35.7%増となる84億円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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