ポニーキャニオン/会員情報を誤表示/システムに障害、最大27人

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 音楽・映像ソフトメーカーのポニーキャニオン(本社東京都、吉村隆社長)は12月26日、通販会員の個人情報を誤表示した事実を公表した。顧客データの管理システムの一部に障害が発生。購入画面に進んだ会員に対し、会員本人のものとは異なる個人情報を表示していた。項目は氏名や住所など。最大27人の会員の情報が、他の会員によって閲覧された可能性がある。
 12月20日、顧客からの問い合わせで、事態が発覚した。誤表示が発生した期間は、12月17日午後3時44分から同月21日午後6時10分まで。氏名・住所・メールアドレス・電話番号・生年月日を誤表示した。
 ネット通販システムの一部に障害があり、不完全なチェック体制が不測の事態を招いた。ポニーキャニオンは「システムは常々、機能改善やバージョンアップしている。新しいプログラムを走らせることで、不具合が生じることがある。お客さま最優先で、すでにお知らせを終えている」(コンシューマビジネス本部)と説明している。
 ポニーキャニオンは12月21日午後6時10分、障害のある通販システムを停止。安全が確認できているシステムに移行した。第三者の個人情報を閲覧した、あるいは閲覧された可能性のある会員を特定し、連絡した。
 通販システムはベンダーが提供するものを利用していた。ポニーキャニオンが運営するすべての自社ECサイトは同システムにひも付いているという。
 すでに個人情報保護委員会には事実を報告している。再発防止策としてシステム改修やチェック体制強化などに取り組む。誤表示は発生したもののポニーキャニオンのEC事業は成長しており、19年3月期のEC売上高は増収となる見通し。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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