ハーバー研究所 18年4—9月期/営業利益は55%増/基礎化粧品が売り上げを拡大

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 ハーバー研究所の18年4—9月期(中間期)の連結業績における営業利益は、前年同期比55.5%増の10億1924万円だった。売上高営業利益率は11.5%。子会社が製造する基礎化粧品などの売り上げ拡大が利益確保に貢献している。前期に引き続き、店販の展開地域を中心に、テレビCM・ネット広告・リアルイベントを織り交ぜたPRを実施した。
 連結業績における売上高は同11.4%増の88億6380万円、経常利益は同57.4%増の10億2253万円、四半期純利益は同61.5%増の6億6636万円だった。
 品目別では、化粧品売上高が、同10.8%増の74億3677万円だった。栄養補助食品・雑貨の売上高は、同14.1%増の14億2485万円と2桁増収を達成した。
 通販売上高は同7.3%増の40億7619万円で、そのうち45%はEC売上高だった。通販・直営店の利用者で構成する会員組織クラブハーバーの会員数は、60万3196人(表参照)。前年同期と比べると2万2249人増加した。ただ、年間購入金額が15万円以上のダイヤモンド会員など一部の優良会員区分は、18年3月期末と比べて減少している。
 ハーバー研究所によると「特定の販売チャネルでしか購入できない商品を展開してきた効果もあり、複数の販売チャネルを回遊する利用者がいると認識している。幅広い利用を促したいと考えているので順調と捉えている」(藤井章夫常務取締役)と説明する。
 新規顧客数は同1.3%減の12万4259人、17年10月から18年9月末までの1年間に購入実績を持つ稼働顧客数は、同7.8%増となる36万3907人だった。新規顧客数の減少は、新規客の獲得を目的としたプロモーションを実施した時期の差によるものとしている。
 ハーバー研究所は、売上高営業利益率20%を早期に達成することを目標に事業展開している。「限界利益率の高い製品の製造・販売に力を注ぎ、低いものは生産中止や小ロットで展開していくことが目標達成につながると考えている」(宮崎一成取締役)と方針を説明する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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