綿半ホールディングス/アベルネットを買収/20億円強で全株式取得へ

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 スーパーセンターやホームセンターを運営する綿半ホールディングス(HD)は11月21日、家電のネット通販を手掛けるアベルネット(本社東京都、小山励基社長)を買収すると発表した。アドバイザリー費用を含め、全株式を20億6500万円で取得する。株式譲渡日は12月3日の予定。取扱商品の拡充や仕入れ機能の共有化で、双方のシナジーが期待でき、グループの企業価値向上が図れると判断した。
 アベルネットの発行済み株式660株のうち、既存株主から340株を取得する予定。さらに、アベルネットの自己株式処分の引き受けにより320株を取得する。アベルネットの株式取得価額は20億円。アドバイザリー費用の概算額は6500万円となる。
 株式取得後、アベルネットは綿半HDの連結子会社となる予定。アベルネットの代表取締役社長には12月3日付で綿半HDの野原勇社長が兼務する。アベルネットの小山社長は代表権のない会長に就任する。
 アベルネットは通販サイト「PCボンバー」を運営し、家電やPCのネット通販を展開。直近となる18年2月期の連結業績は売上高114億7700万円、営業利益1億1800万円、経常利益1億2200万円、当期純利益6800万円を計上している。
 綿半HDはスーパーセンター事業において、実店舗だけではなくインターネット通販も展開。楽天市場、アマゾン、ヤフーショッピングなどのECモールに出店している。アベルネットの子会社化により取扱商品を拡充する方針。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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