ネスレ日本/拠点受取で5%割引/定期専用宅配で佐川と提携

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 ネスレ日本(本社兵庫県、高岡浩三社長)は10月1日から、佐川急便と提携し、同社のコーヒーなどの定期通販の商品を、顧客が近隣の物流拠点で受け取ることができる新たな宅配サービス「MACHI ECHO(マチエコ)便」を開始した。東京・大阪に130カ所の物流拠点を設ける。拠点に商品を受け取りに来る顧客には、商品を5%引きした価格で提供する。個別に顧客の自宅に配送する際のコスト抑制を図るのが目的だ。
 「マチエコ便」は東京に100カ所、大阪に30カ所の拠点を設ける。拠点は、ネスレ日本と提携した個人経営の飲食店や個人宅となる。佐川急便が各拠点にいくつかの荷物をまとめて配送し、拠点に受け取りに来た顧客は、拠点で提供しているエコバッグに商品を入れて持ち帰る仕組みだ。
 東京の100カ所の拠点の中には、ネスレ専用のロッカー14カ所も含んでいる。顧客は、メールで送られてきた、専用のQRコードを荷物が預けられたロッカーにかざすと、商品を受け取ることができる。
 ネスレ日本は18年初めから、東京都内で同サービスの実証実験を数十カ所の拠点で行うなどして、サービス提供に向けた準備を進めてきたという。
 「マチエコ便」を利用するには、同サービスの専用サイトから申し込む。同サイトに掲載されているのは現在のところ、ネスレ日本の商品だけだが、年内にはファンケル、ルピシア、P&Gなどの商品も同サイトに掲載する予定だ。ネスレ日本の商品以外についても「マチエコ便」のサービスを利用できるようしていくという。「再配達のリスクの抑制」「排気ガス抑制による環境への配慮」「地域の拠点での受け取りを利用したコミュニティーの活性化」といった、同社の理念に共感する企業の商品を、今後も増やしていく予定があるとしている。
 同社では、「マチエコ便」について、25年までに100万人の利用を目指すとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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