トランスコスモス/シニア開拓に強み/サンプリング事業へ引き合い

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 トランスコスモスの通販を手掛ける日本直販事業は7月、保有リストを対象としたサンプリングサービスを開始した。すでに調味料のサンプリングを手掛けるなど、新規案件の引き合いが寄せられている。顧客リストは60〜80代で87・6%を占めており、シニア層の開拓や認知向上が強みとなっている。
 サンプリングサービスの内容は(1)注文商品に同梱する「同梱タイプ」(2)サンプルを単独DMで発送する「単独発送タイプ」(3)日本直販のカタログ・DMに同梱する「カタログ・DM同梱タイプ」─の3種類を用意している。オプションとして、サンプル送付後にアンケート調査や、アウトバウンドコールによる定期購入への引き上げなども実施する。
 顧客リストはシニア層のウェートが高く、60代が24・0%、70代が37・6%、80代が26・0%を占めている。DMの総会員数は850万人。そこから絞り込んだアクティブ会員50万人にアプローチするのが特徴だ。
 「日本直販」の名称で通販を手掛けていた総通時代からのリストは、かなりの数に上る。しかし13年1月、トランスコスモスに事業譲渡となった。サンプリングや同梱の場合、クライアントはリーセンシーの浅い顧客をセグメントする。
 「リーセンシーで需要が高いのは12カ月とか24カ月以内。それ以前のリストはかなりあるが、サンプリングや同梱に利用することは少ない」(日本直販事業事業推進部・戸谷隆和部長)と説明する。

(続きは、「日本流通産業新聞」8月30日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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