スクロール/4カ月累計25%増/M&A効果で2桁増収維持

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 スクロールの連結売上高が今期、前年同期比2桁増収を維持している。8月21日に発表した7月までの4カ月間の累計売上高は、前年同期比25.0%増の255億9300万円だった。M&Aによるグループ会社の増加が、増収要因となっている。スクロールは今期から事業セグメントを変更しているが、セグメント別では「eコマース事業」「健粧品事業」「ソリューション事業」の増収率が著しい。
 スクロールの今期、月次連結売上高の増収率は、4月が前年同月比24.1%増、5月は同16.0%増、6月は同29.9%増、7月は同30.5%増だった。
 6月以降、同30%増の売り上げ推移となっているが、これは同月からドロップシッピングを手掛ける、もしも(本社東京都、実藤裕史社長)の売上高が加算されているためだ。
 スクロールは前期以降、もしもを含め合計5社のM&Aを手掛けている。昨年5月には化粧品のT&M、同7月には化粧品のキナリの株式を取得。今年1月にはアウトドア用品のナチュラム(旧ミネルヴァ・ホールディングス)と、旅行のトラベックスツアーズ、そして5月に、もしもをグループ化した。
 スクロールは今期の業績について、「第1四半期までの増収はM&Aが影響している。ただ、収益面ではスクロール自体の効率化ならびに既存子会社が貢献している」(経営企画課)と説明する。

(続きは、「日本流通産業新聞」8月23日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ