アイケイ 18年5月期/営業利益は61%増/BtoC通販拡大で粗利改善

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 生協ルートを通じた商品供給などを手掛けるアイケイの18年5月期連結業績は、営業利益が前期比61.3%増となる8億9800万円となった。EMS運動機器のテレビ通販が順調で、BtoC向け通販の売上高が拡大。消費者向けの直性販売で売上総利益率が改善し、2桁の営業増益を達成した。
 売上高は前期比20.1%増の183億3700万円だった。セグメント別の売上高は、アイケイと子会社のプライムダイレクトが手掛ける「メーカーベンダー事業」が同21.6%増の170億8900万円。
 子会社のフードコスメが手掛ける「SKINFOOD(スキンフード)事業」が同4.0%増の10億3300万円。子会社のアルファコムが手掛ける「ITソリューション事業」は、同5.6%減の2億1400万円だった。
 「メーカーベンダー事業」の増収は、プライムダイレクトが展開しているEMSのテレビ通販事業が増収に貢献した。同事業の内訳によると、「WEB・TVルート」(BtoC)の売上高は同97.0%増の44億3600万円でほぼ倍増となっている。
 同事業の主力となっている「生協ルート」の売上高は、同0.2%減の68億700万円となり横ばいだった。この結果、「メーカーベンダー事業」のルート別売り上げシェアは、「生協ルート」が39.8%、「WEB・TVルート」が26.0%、「通販ルート」が16.3%、「海外ルート」が9.9%、「店舗ルート」が8.0%となっている。
 売上総利益利率は42.5%となり前期比2.6ポイント改善した。テレビ通販の販売拡大で、消費者向け直接販売が増加したためだ。テレビショッピングの積極展開で広告宣伝費は同46.5%増の28億4000万円だったが、増収効果により売上高販管費率は前期比1.4ポイント悪化の37.6%にとどめた。
 経常利益は同62.2%増の8億9900万円、当期純利益は同50.7%増となる6億4100万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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