世田谷自然食品 18年6月期/売上高は209億円/化粧品、みそ汁などが伸長

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
公式オンラインページのトップページに掲載している「青汁」「みそ汁」「化粧品」

公式オンラインページのトップページに掲載している「青汁」「みそ汁」「化粧品」

 世田谷自然食品(本社東京都、河西英治社長)の18年6月期売上高は、前期比23.0%増の209億円だった。主力の健康食品は安定して推移。化粧品と食品の売り上げ拡大が増収をけん引した。食品はフリーズドライのみそ汁と野菜ジュースの増収が顕著だった。今期も前期並みの増収率を計画しており、売り上げ目標は250億円突破を狙っているとみられる。
 売上高の増収要因について同社は、「『明らか食品』と『化粧品』の伸長」(広報渉外担当)としており、「明らか食品事業」はみそ汁と野菜ジュースがけん引。「化粧品」はオールインワン化粧品「シーク」の売り上げ拡大が寄与した。
 世田谷自然食品は「ヤフーショッピング」に出店している。7月11日時点の「ヤフーショッピング」における売れ筋ランキングによると、1位は「みそ汁10食セット」、2位は「乳酸菌が入った青汁」、3位は「野菜ジュース」となっており、4位は「シーク夜用」、5位が「シーク朝用」が占めている。
 唯一ベスト10に入った健康食品は、第10位の「グルコサミン+コンドロイチン」だ。
 それでも、健康食品の売上高が全体に占めるシェアは高い。ジャンル別の売り上げ構成比は明らかにしていないが、売り上げ順位は(1)健康食品(2)明らか食品(3)化粧品の順となっている。ちなみに化粧品の売上高は全体の10%を超えている。
 世田谷自然食品はここ数年、健康食品への一極集中を緩和するため、食品や化粧品といった健康食品に次ぐ商品の育成に取り組んできた。軌道に乗るまで試行錯誤したようだが、「みそ汁」「青汁」「野菜ジュース」「オールインワン化粧品」が独り立ちし始めている。
 今後のジャンル別計画としては、サプリメントはグルコサミンに次ぐ商品を育成中で、アイケアサプリメントの広告テストを展開している。
 明らか食品は「みそ汁」「青汁」「野菜ジュース」以外のラインアップの充実を進める。化粧品については「シーク」の広告出稿をさらに強化し、新規顧客とリピーターを獲得する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ