テレビ東京ダイレクト 18年3月期/過去最高売上を更新/17%増の94億5000万円

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初年度1億2433万円を売り上げたテレビ東京ダイレクトのカタログ「ななごよみ」

初年度1億2433万円を売り上げたテレビ東京ダイレクトのカタログ「ななごよみ」

 テレビ東京ダイレクト(本社東京都、遠藤孝一社長)の18年3月期決算は、売上高が前期比17.3%増の94億5488万円となり、過去最高額を更新した。BS、CSの放送枠を積極的に獲得して通販事業が増収となったほか、テレビ東京に広告を出稿する事業者を対象としたエージェント事業の増収が寄与した。通販カタログの発行など新規事業への投資負担で、営業利益は前期比6.4%減となる5億7000万円だった。
 売上高の内訳は、テレビ通販が同8.6%増の53億6878万円、カタログが1億2433万円、エージェント事業が同27.7%増の39億3924万円だった。
 エージェント事業が2桁増となったのは、ジャパネットたかたがスポンサーを務める平日15時40分からの情報番組「よじごじDays」が入ったためだ。
 経常利益は同6.5%減の5億7290万円、当期純利益は同7.2%減の4億8400万円だった。
 前期の売れ筋商品トップはゴルフクラブ「ダンガン7」で、売上高は約2億5000万円となった。2位は「電気圧力鍋」で金額は約1億9000万円、3位は「東京西川のポータブルクッション」で同約1億7000万円となっている。
 今期はグループ会社のテレビ東京コミュニケーションズから、食品通販事業の「虎ノ門市場」と、宿泊施設予約の「厳選いい宿」を承継している。「虎ノ門市場」の前期売上高は約19億6000万円、「厳選いい宿」は同約3億3000万円で、合計23億円の増収が見込める。
 今期の年間の売り上げ予算は116億9400万円。通販事業におけるオリジナル商品の開発や、通販事業と「虎ノ門市場」の顧客にそれぞれのカタログを同梱して送付するなど、予算を上回る「120億円は狙っていきたい」(遠藤社長)と期待している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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