アピ/リトルPETボトル製造ライン増設/生産能力2.3倍に来夏稼働予定

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 健康食品受託製造最大手のアピ(本社岐阜県、野々垣孝彦社長、(電)058—271—3838)は6月1日、「リトルPETボトル」の製造ラインを増設すると発表した。新ラインでは、30〜140ミリリットルの幅広い容量に対応。1分間に400本の充填能力を備えるという。新ラインの稼働によって、リトルPETボトルの生産能力は、現在の約2.3倍に高まる見通しだ。来夏の稼働開始を予定している。
 リトルPETボトルは、肉厚で高級感を演出できる小型ペットボトル容器。肩口までのセミシュリンクやフルシュリンクをかけて、さらに高級感を高めることが可能だ。同社では15年9月に、同業他社に先駆けて、岐阜・揖斐川市にあるネクストステージ工場に、同容器の充填ラインを導入。以来、リトルPETボトル入りドリンクの受託製造の提案を行ってきた。同容器については、(1)高い耐衝撃性など扱いやすさに優れている(2)高級感や独自性を演出できる─といった点がクライアントから高く評価されており、通販・訪販・ネットワークビジネスなどの健康食品ルートを中心に、採用件数が拡大していた。
 さらなる受注増大・事業拡大を図るため、揖斐川工場敷地内の物流センターを改修。製造ラインを増設することにしたという。既存ラインと合わせると、リトルPETボトルの生産能力は、現在の約2.3倍に高まる見通しだ。
 新ラインでは、30〜140ミリリットルの幅広い容量に対応する予定。まずは既存ラインで実績のある50ミリリットル、65ミリリットル、100ミリリットルの各容量から順次対応を進めていくとしている。
 新ラインでは、小ロットから大量生産まで幅広く対応できるため、同社では今後、一般小売向けの営業活動にも注力していく考えだ。
 なお同社では、大ビン(180〜900ミリリットル).小ビン(30、50、100ミリリットル)からアルミ缶(100ミリリットル)、ブローパック(0.5〜20ミリリットル)、液体三方(3〜50ミリリットル)まで、多様な形態のドリンク剤の製造に対応できる。さらには、「抽出」「発酵・酵素処理」「乳化処理」「微粒子化」など、ドリンク剤の開発に役立つ多様な加工技術も備えている。同社としては、こうした強みを生かしつつ、「ますます多様化する顧客、市場のニーズに対応したドリンク製品の開発に注力していく」考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ