ベネッセホールディングス 18年3月期/営業利益は126億円/国内教育伸長、5期ぶりに増益

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 ベネッセホールディングス(ベネッセHD)が5月10日に発表した18年3月期の連結業績は、営業利益が前期比64.3%増の126億2600万円だった。「進研ゼミ」など国内教育事業の売り上げ拡大やコスト削減により、5期ぶりの増益となった。売上高は同1.0%増の4344億9700万円。国内教育事業の売上高は同5.6%増の2054億8300万円だった。
 18年3月期の「進研ゼミ」の延べ在籍数は2770万人。前期と比べると55万人増加した。4月の会員数は、「高校講座」「中学講座」など全ての口座で増加し、前年同月比5.0%増の257万人。前年からの継続受講率は64.0%だった。
 ベネッセHDの安達保社長は「過去10年間、『進研ゼミ』の4月の在籍数が12万人伸びたことはない。昨年発表した中期経営計画の初めの年として、良いスタートが切れた」と前期を振り返った。
 事業別の営業利益は国内教育事業が同495.7%増の99億5800万円、海外事業は同33.0%減の21億200万円、介護.保育事業が同8.1%増の88億5000万円だった。コールセンターを運営するTMJの売却など減益要因もあったが、国内事業の増収と「進研ゼミ」におけるコスト削減で吸収した。
 増収とコスト削減効果による営業増益で、経常利益も同66.9%増の92億5300万円を計上。当期純利益は同248.5%増の123億9700万円だった。

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