スクロールは5月9日、2021年3月期を最終年度とした3カ年の中期経営計画(中計)を明らかにした。既存事業の成長とM&Aによる事業規模の拡大によって、最終年度の連結売上高は1000億円、経常利益は50億円の達成を計画している。主力事業である生協向け通販事業の安定した収益基盤を確立し、グループ各社の業容拡大で計画達成を狙う。
中計初年度となる今期(19年3月期)は、グループの収益基盤を強化。通販事業の収益基盤確立と、グループ各事業における投資とコスト管理を徹底して成長基盤を築いていく。独自に設定した経営管理手法を用いて、最小単位組織でも損益管理を徹底する。
スクロールが手掛ける生協向け「通販事業」は、グループで保有するさまざまな商品やサービスを、生協会員向けに提案して業容を拡大。商品の買い取りや、企画・仕入れ体制の見直しで安定した収益体制を築く。
子会社のイノベートやAXES、スクロールR&Dが展開する「eコマース事業」は、売上総利益率の確保と価格競争力が課題となっている。大手ECモールにおけるジャンル別展開でナンバーワンを維持するとともに、国内外からの商品調達力を見直して、収益の拡大につなげていく。
(続きは、「日本流通産業新聞」5月10日号で)
スクロール/売上1000億円へ/3カ年の新中計を策定
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