高島屋 18年2月期/売上2.4%増の228億円/クロスメディア事業は増収増益

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
久保京子さんをモデルに起用した「素敵世代」が好調

久保京子さんをモデルに起用した「素敵世代」が好調

 高島屋の18年2月期におけるクロスメディア事業部の売上高は、前期比2.4%増の228億1800万円(店販含む)だった。カタログ事業の再建が進み、EC事業は成長を継続したことで、増収増益となった。EC売上高は前期比13.9%増の141億円だった。
 カタログ事業では、全国紙に広告を出稿。広告には食料品とファッションを中心に値段を下げて掲載した。ウナギに反応した人には食料品を掲載した圧着DMを送付したり、価格訴求に反応した人にはカタログ本紙の中でも低価格商品のページを圧着DMにして出したりした。きめ細かな販促が、新規顧客の定着率向上につながっている。
 ファッションカタログ「素敵世代」は、モデルで江戸川大学の客員教授を務める久保京子さんを雑誌のイメージモデルに据え、刷新したことが奏功。久保氏と共同制作した洋服も好評だという。
 EC事業ではECサイト「高島屋オンラインストア」だけで売上高が100億円を突破した。中元や歳暮、母の日、父の日などギフト需要に応えた品ぞろえ、サイト作りが成果につながっている。おせちも好調で、17年末は前年比約1.5倍の売り上げだった。
 CRM施策も強化している。販促施策を自動化するマーケティングオートメーションを導入し、キャンペーンを起点とした販促展開を実施している。母の日ギフトを購入した人にお礼メールを送るだけでなく、父の日ギフトも薦めるなど販促の精度を高めている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ