サヴァリ/「学び」ジャンルは競争激しく/楽天市場・ヤフーショッピング ジャンル別市場動向調査発表

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 ネットショップの運営代行やECコンサルティングを手掛けるサヴァリ(本社東京都、福田泰志社長、(電)03—6825—5538)はこのほど、独自調査による「2017年 楽天市場・ヤフーショッピング ジャンル別市場動向資料」を発表した。楽天市場については、商品ジャンルごとの(1)店舗数(2)レビュー数(3)レビュー評価(4)アイテム数(5)上位10店舗の入れ替わり率(トップ10に占める新規店舗数)(6)上位1割の店舗の流通額のシェア率─を独自調査し分析。ヤフーショッピングについては(1)アイテム数(2)レビュー数(3)レビュー評価─のみを調べている。楽天市場の上位10店舗の入れ替わり率を見ると、「学び・サービス・保険」のジャンルについては、上位10店舗の内7割が入れ替わっていることが分かった。


洋酒・スマホも競争激しく

 17年1月時点と18年1月時点の、楽天市場の商品ジャンルごとの上位10店舗の入れ替わりを比較した調査では、最も入れ替わり率が高かったのは「学び・サービス・保険」ジャンルだった。「学び・サービス・保険」には、英語の教材の販売や、家電の取り付けサービス、衣類のクリーニングなども含まれている。上位10店舗の内、7割が入れ替わっていた。
 「洋酒・ビール」「ホビー」ジャンルについても、上位10店舗の内、6割が入れ替わっていることが分かった。サヴァリの福田社長は、「入れ替わりが激しいジャンルは競争が激しいことから新興企業でも上位を狙える可能性が高い」と話している。入れ替わり率が5割の「スマートフォン・タブレット」「車・バイク」「パソコン・周辺機器」「ジュエリー・アクセサリー」なども、同様に激戦区といえるだろう。
 一方で、「レディースファッション」や「水・ソフトドリンク」「インテリア」「美容コスメ」といったジャンルは、店舗の入れ替わりが全くなかった。上位店舗が市場を独占してしまっている可能性が高いため、新規参入の店舗が上位を狙うのは比較的難しい可能性がある。
 どのジャンルでもランキング上位の店舗になるために欠かせないのが、ショップのレビュー評価だ。楽天市場のレビュー評価の平均点数は、ここ4年で全体的に伸び続けており、全体平均で4.54にも達しているという。
 高評価のレビューが増加しているのは「それぞれの店舗がレビューの評価を上げるために、顧客のアフターフォローに注力しているから」(福田社長)だと言う。顧客満足度の向上に重点を置くことは、出店事業者の共通認識となっているようだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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