NB業界の『小売り』/導入増えるも、定着に課題

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 外資系のネットワークビジネス(NB)企業を中心に、「製品小売り」を強化する形で報酬プランを変更するケースが増えてきている。背景には、FTC(米国連邦取引委員会)が16年に、NBについて「小売販売の実績に基づく報酬を与えるシステムでなければならない」という意見を表明したことがあると指摘する識者もいる。業界の新たな流れは、日本のNB業界にどのような影響を及ぼすのだろうか。新プランの定着には課題も多そうだ。

《ニュースキンなど小売り協調の報酬プランに変更》
 ニュースキンジャパンはこのほど、報酬プランを、愛用者作りが得意なビジネスメンバーでも収入が得られる方向で今年7月に変更すると発表した。SNSを利用した「ソーシャルセリング」を推奨。カスタマーを増やすことを目的にしており、製品愛用者向けのプログラムも導入する予定だ。
 そのほか、ジュネスグローバルやネオライフインターナショナル、ゼンノアジャパンもネット通販やテレビショッピングを活用した「小売り戦略」の準備を進めており、各社とも小売りベースのボーナスを盛り込んだ報酬プランに改定する考えだ。モデーアジャパンやネリウムインターナショナルジャパンについては、以前からカスタマーを獲得することにフォーカスした「小売り戦略」に積極的に取り組んでおり、今後も同戦略を推進していくという。
(続きは、「日本流通産業新聞」2月22日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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