ハマキョウレックス/ニッセンの物流受託/福井の物流センターを取得

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 ハマキョウレックスは2月8日、ニッセン(本社京都府、羽渕淳社長)が保有していた福井・あらわ市の物流センターを取得して、同センターでニッセンの物流業務を受託することを明らかにした。センターの土地・建物は17年8月末に取得済みだった。ニッセンの業務受託で業容拡大につなげるとともに、センターの取得で新規クライアントの開拓を図る。取得価額は公表していない。
 ニッセンとの協議は昨年5、6月ごろから開始。物流センターの土地と建物は8月末に取得済みだったが、センターに従事する従業員の雇用や、ニッセンの業務受託に伴うマテハンの準備などで発表がずれ込んだ。
 取得したニッセンの物流センターは、敷地面積10万9908.13平方メートル、延床面積は9万441.96平方メートルの規模。現状、延床面積の約半数強をニッセンが使用しており、空きスペースで新規クライアントの業務を手掛けたい考え。
 ニッセンはセブン&アイ・ホールディンググループの傘下となったことから、決算期を2月期に変更している。今期中は自社で庫内作業を手掛けるが、来期となる3月1日以降、ハマキョウに業務を委託。物流業務のコスト効率化で早期の黒字を目指す。
 ハマキョウは過去にスクロールの物流業務を支援した実績があり、ニッセンの業務受託と土地・建物を購入した価額についても「十分投資するメリットがあると判断した」(経営企画室・竹内義之室長)としている。
 ハマキョウにとってニッセンのセンター取得は北陸地区への初進出となるほか、3PL拠点の拡充やEC物流の強化につながるとみている。

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