イオンリテール/イオン、定期宅配に新規参入/4月上旬から首都圏を中心に

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 イオンリテール(本社千葉県、岡崎双一社長)は4月上旬をめどに、毎週決まった時間に食品などを届ける定期宅配に乗り出す。既存のネットスーパーの取扱商品とは差別化。カタログを発行し、注文はネット限定で受ける。首都圏を中心に試験的に実施し、21年までに6万人の会員獲得を目指す。
 定期宅配サービス「Quvalie(クバリエ)」は、野菜、肉や魚の生鮮食品のほか、定番野菜をセットにした「常備野菜の詰め合わせセット」を取り扱う。時短ニーズに対応した定期宅配限定イオンオリジナル「ミールキット」、粉ミルクやおむつなどの「ベビー用品」などもラインアップし、共働きや子育てをしながら働く世帯、単身者をサポートする商品として計1000品目を販売していく。
 会員には週刊のカタログを配布する。注文は、カタログに掲載した商品コードをウェブ上に入力する形態だ。カタログの一覧性の強みを生かし、あえてウェブで完結できないようにしていく。注文画面をシンプルにすることでシニアでも使いやすくする。
 注文を受けると、店頭のバックヤードの商品をピッキングする。期限が早い商品などは店頭に陳列している商品を届ける場合もあるという。
 毎週1回決まった曜日に「クバリエ」専任の配達員が商品を届ける。不在の場合は、会員が指定した場所に置く「置き配サービス」も付加し、再配達を防ぐ。会員登録は無料。配送料(配達料86円、手数料108円)は税込194円。未就学児のいる世帯は無料で対応する。同じスタッフが届けることで「コミュニケーションを重視して配送する」(イオンリテール・広報)としている。
 新規会員は2月下旬から店頭やポスティングチラシを配布し、会員獲得を目指す。
 イオンリテールでは、店舗から商品をピックアップし、当日配送するネットスーパーも展開。さまざまなニーズを取り込むことで顧客との接点を広げる考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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