〈中国の旅行会社など〉初年度売上30億目標/中国人観光客向けにEC開始

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左からシートリップジャパンの梁社長、ウィ・ジャパンの李社長、郵便局物販サービスの松村社長、日本郵便の中島直樹常務執行役員

左からシートリップジャパンの梁社長、ウィ・ジャパンの李社長、郵便局物販サービスの松村社長、日本郵便の中島直樹常務執行役員

 中国最大の旅行会社である上海携程国際旅行社有限公司(シートリップ、本社上海、梁建章CEO)は1月13日、訪日する中国人観光客を対象に日本製品のECを始めると発表した。運営する旅行予約サイト内にECモールを開設。日本郵便の子会社が調達した日本製品を販売し、宅配便を使って宿泊先に商品を届ける。訪日する中国人観光客は増加傾向にあり、新たな市場が見込めると判断。日本郵便は郵便局以外の販売チャネル開拓と、宅配便の取り扱い個数増加を狙う。ECによる初年度売り上げ目標は30億円、3年後には300億円の売上高を見込んでいる。
 シートリップの旅行予約サイト内にECのプラットフォーム「全球購」を開設、1月15日からサービスを開始する。ECモールの運営やカスタマーサポートは、日中間のEC事業を手掛けるウィ・ジャパン(本社東京都、李剛社長)が担当する。
 日本郵便の100%子会社で、物販事業を手掛ける郵便局物販サービス(本社東京都、松村茂社長)が商品を調達。スタート時は1000品目の商品を中国人旅行者に販売する。
 商品は中国人から需要が高い日本製品が中心。化粧品や家電製品、日用雑貨、工芸品などをそろえる。将来的には医薬品などの取り扱いも検討する予定。「全球購」には中国人観光客にサービスを提供したい事業者の出店も募る。3年後には5000品目まで拡大したい考え。

(続きは本紙1月15日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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