ベルーナはこのほど、早ければ来期(19年3月期)にも連結売上高2000億円を達成したい意向を明らかにした。カタログ通販をメインとした総合通販事業を軸に、安定した成長性と収益性を確保。さらに、成長過程にある専門通販事業は各ジャンルで市場のナンバーワンを狙う。安野清社長は総合通販事業の将来性について、「カタログ通販はまだ伸びる」と表明。保有リストの中心が60~70代で、顧客リストとデータベース(DB)を武器に業績を拡大していく構想を明らかにした。
■営業利益率は5~6%維持
今期(18年3月期)は3カ年の経営計画の2年目に当たる。計画最終年度の目標は、売上高1600億円、営業利益160億円となっているが、まず今期中に売り上げ目標の1600億円を前倒しで達成し、来期か再来期には売上高2000億円の達成を描いている。
売上高2000億円達成の原動力と位置付けているのが総合通販事業だ。今中間期の売上高は、前年同期比12.3%増の748億6300万円。そのうち、総合通販事業の売上高は同9.1%増の372億3200億円で、全売上高の49.7%を占めている。
総合通販事業については、売上高営業利益5~6%台を維持しながら、成長を継続していくというもの。総合通販の成長ポイントとして掲げているのは、(1)インナー通販(2)40代向けカタログ(3)ネット通販ーーーだ。
通販事業の成長を継続する上で避けて通れないのが新規顧客の獲得だ。新規顧客の獲得経費と、総合通販事業の収益性のバランスを安定させているのが、現在のベルーナの強みといえる。
■新規顧客獲得稼働客は安定
別表は総合通販事業における稼働会員数の推移を表したものだ。ベルーナの稼働顧客は過去24カ月以内に購入実績のある顧客としているが、ここ数年は多少の増減があるものの、ほぼ500万人をベースに安定して推移している。獲得した新規顧客が安定して稼働しているわけだ。
(続きは、「日本流通産業新聞」12月14日・21日合併号で)
ベルーナ/売上高2000億円へ/安野社長「総合通販で伸ばす、稼ぐ」
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