「ゆうパック」/40~360円の値上げ/25~30キロの重量を新設

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 日本郵便(本社東京都、横山邦男社長、(電)03―3504―4411)は10月25日、来年3月1日から値上げする「ゆうパック」の新料金を発表した。エリアや重量別の値上げ幅は40~360円。最も値上げ幅が大きいのは北海道と、北陸および東海間の170サイズで、平均値上げ幅は12%となる。併せて、3辺の合計が170センチ以下で、重量が25~30キロまでの「重量ゆうパック」を新設する。重い荷物は通常の荷物よりコストがかかるため、別途運賃体系を新設する。


 「ゆうパック」の値上げは、人件費の高騰やサービス改善に伴うコスト負担などが理由。サービスを改善するとともに、「サービスに見合う適正な運賃をいただきたいということで、基本運賃を改定する」(郵便・物流事業企画部・指宿一郎部長)と言う。
 値上げ幅は当初、40~290円を想定していたが、一部地帯調整を行ったことで、40~360円の値上げとなる。最も値上げ額が小さいのは、沖縄発で北海道、東北、沖縄を除く60サイズ。
 3月1日から「重量ゆうパック」を新設する。25キロを超え、30キロまでの重さで、外装を含めた総重量が30キロを超えても、内容品の重量が30キロ以下であることが分かれば対象となる。主にコメなどの需要を想定している。
 「重量ゆうパック」の新設に伴い、「ゆうパック」の重量上限は現行の30キロから25キロに引き下げる。運賃は「ゆうパック」の基本料金に500円を加算する。
 「重量ゆうパック」の新設は、極端に重い荷物は負担が大きいと説明。「通常の『ゆうパック』とは発生するコストが異なるので、コストに見合う運賃を収受するために別の運賃体系にする」(同)としている。

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