警視庁/会社役員の男を逮捕/ストリーム株の不正操作容疑

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 警視庁は10月15日、家電ECサイト「ECカレント」を運営するストリームの株価を不正につり上げた疑いで、東京・港区の会社役員、松浦正親(まさちか)容疑者を逮捕した。認否については明らかにしていない。ストリームの劉海涛前会長は同12日付で会長から取締役に降格後、17日付で辞任した。健康上の理由によるもので、株価操作とは関係ないという。
 松浦容疑者は14年2月、通常の株価を上回る価格で連続して注文を出す「買い上がり」などの手口を使い、ストリームの株価を不正につり上げた金融商品取引法違反(相場操縦)の疑いが持たれている。
 ストリームの株価は09年5月から14年6月まで1株約100円で推移していたが、14年9月に5倍近い約500円となっていた。警視庁と証券取引等監視委員会は16年10月、合同でストリーム本社などを強制調査した。
 警視庁は12日、同様の容疑で住所不定、無職の高橋利典(としのり)容疑者ら3人を逮捕している。3人は松浦容疑者と共謀した疑いがあるという。
 ストリームは劉前会長の関与を疑う一部マスコミの報道について、「当社による現状調査では事実関係が確認できていない。当社自身は当該株価操縦には一切関与していない」とコメントを発表した。10月17日現在、「リリース以上のことは回答できない」(管理本部)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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