シーズHD17年7月期/売上高8.8%増の429億円通販は新規獲得が伸び悩む

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 シーズ・ホールディングス(HD)の17年7月期連結業績は、売上高が前期比8.8%増の429億1600万円だった。ドラッグストアなどへの卸売販売や海外事業の売り上げが寄与した。一方、子会社のドクターシーラボが手掛ける通販事業の売上高は同3.5%減の228億7800万円となった。新規顧客、既存顧客の獲得が伸び悩んだのが要因。
 連結業績における営業利益は同4.6%増の85億6600万円、経常利益は同7.2%増の87億6600万円、当期純利益は同13.2%増の59億8800万円となった。
 通販事業では、新規顧客の獲得数が同34.5%減の38万9000人となった。総会員数は同3.3%増の1227万3000人だった。
 福袋の拡販を実施するなど、「アクアコラーゲンゲル」を含めた化粧品のセット商品の販売を強化し、購入単価を引き上げた。前連結会計年度に獲得した新規顧客の継続顧客化が進まず、減収となった。
 通販以外の販路別売上高はドラッグストアやコンビニなどへの卸売事業が同13.7%増の98億800万円だった。化粧水「スーパー毛穴ローション」が訪日外国人の間で人気となり、大幅に売り上げが伸びた。
 海外事業の売上高は同79.7%増の35億3700万円だった。米国のジョンソン・エンド・ジョンソングループ企業が主導する海外展開を17年1月から実施。3月には同社主催で、中華圏のインフルエンサー向けにPRイベントを行ったことで認知度が向上、出荷額が大きく増加した。
 今後は休眠顧客の掘り起こしや顧客の購入回数増加を目的とした販促活動を強化し、通販事業での売上高向上を図る。ダイレクトメールのほか、新聞広告、ウェブ広告などを活用していく。
 今期の連結業績は売上高が同7.2%増の460億円、営業利益は同5.1%増の90億円、経常利益は同2.7%増の90億円、当期純利益は同2.7%増の61億5000万円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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