【ゲーミング家電市場】AIクリエーター、小学生への訴求も/ブームではなく定着を目指す(2026年7月23日号)

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25年のAIフェスティバルの様子(サードウェーブ)

25年のAIフェスティバルの様子(サードウェーブ)

 コロナ渦の特需は過去のものとなり、ゲーミング家電のEC市場は、縮小・停滞期を迎えている。そんな中、ゲーミング家電各社は、新たなニーズの掘り起こしや、新規顧客層の開拓に注力するようになっている。ゲーミングPCを販売するサードウェーブ(本社東京都)では、AIを活用して動画や楽曲を制作するクリエーター向けのオフラインイベントの規模を拡大している。AIクリエーターに、高性能なゲーミングPCの利用を呼びかけるのが狙いだ。ゲーミングヘッドセットやキーボードを展開するSteelSeriesApS(スティールシリーズエーピーエス、本社デンマーク)は、小学生など、従来よりも若い世代への訴求を強めるため、地方のショッピングモールを活用した取り組みを進めている。各社は、ゲーミング家電を”一時的なブーム”で終わらせず、市場に定着させていく方法を模索している。

■市場規模は縮小傾向か

 ゲーミングPCや周辺機器などを販売する、ゲーミング家電のEC事業者にとって、コロナ禍は間違いなく”特需”だった。在宅時間の増加や、テレワーク用の機器としての需要の高まりを背景に、ハイスペックなゲーミング家電が飛ぶように売れた。ここ数年で、潮目が大きく変わったようだ。
 SteelSeriesApSで、日本・韓国の地域責任者を務める石井靖人氏は、近年のゲーミング市場について「ブームが落ち着き、停滞・縮小傾向にある」と話す。
 「人気タイトルの大会の集客を見ても、ここ数年で大幅に減っている。eスポーツチームのスポンサーは増えているようだが、周辺機器の市場は好調とは言えない」(同)と言う。
 「人気のゲームタイトルの入れ替わりもないため、『機器を買い替える』という需要すら生まれない。当社でいえば、日常使いもできるイヤホンは好調だが、ヘッドセットは伸び悩んでいる。ゲーミングヘッドセット市場全体では、前年割れとなっているようだ」(同)とも話す。
 同社では新たな顧客層として、”小学生”を捉えようと画策している。
 「私が子どものころは、学校帰りによくゲームセンターでゲームをしていた。地域ごとの小さな大会もあった。そういった文化を、PCゲームでも作っていきたいと考えている」(石井氏)と話す。
 「地方のショッピングモールでは、空きテナントの活用に苦労している店舗も多いと聞いている。そういったスペースを活用できないか、現在動いている」(同)とも話していた。


■サードウェーブはAI活用推進

 ゲーミングPCブランド「ガレリア」を展開するサードウェーブ(本社東京都)では、AIが、市場の停滞を打ち破る存在になると見ている。自社でのAI活用を積極的に推進。一方で、AIを活用して創作を行うクリエーターこそが、ゲーミング家電市場の次の”太客”になると見定め、支援の取り組みを行っている。
 サードウェーブでは25年10月、今後のAI技術の中核を担うとも言われる、インドの工科系大学からAI人材70人の大量採用を行った。一方で25年には、「今後3年間でAI事業に50億円の投資を行う」旨の発表も行っている。

(続きは、「日本流通産業新聞」 7月23日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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