中堅ネットワークビジネス(NB)企業が、自社のビジネストレーニングを強化している。会社の考えや方針について会員を経由して伝える従来型の手法ではなく、本社が主導する形だ。会員の取り組みに頼らずビジネススキルを平準にして属人化を防ぐ狙いもある。一方で、オリジナルの研修を通じ、業界や自社特有の知見を取得することで会員との接点を増やす企業もある。モノ(商品)とのつながりだけでは差別化が図りにくくなっており、研修コンテンツを訴求してリクルートに挑んでいる。
■階層別にスキル向上
ニナファームジャポン(本社東京都)は、現場が抱える課題に合わせてトレーニング内容を柔軟に組み立てている。
テーマは、「ニナファームビジネスの価値をさらに深めるため、五つの自信(会社、商品、職業、ビジョン、自分自身)について学べるトレーニング」だ。リーダーが個別に行っているトレーニングと会社が主催するトレーニングを両輪にして実施し、会員のレベルアップを図っている。
25年4月から実施していた、ピンレベル別のトレーニング「ラピス・サファイヤトレーニング(LST)」を、今年2月からワンランク下のタイトルである「クリスタル」を対象にした「クリスタル・ラピストレーニング」に改めた。多くの人が取り組めるビジネススキームを提供して、NB初心者が、ビジネスの入り口と言われる月収5万~6万円の「クリスタル」にチャレンジできる環境を整えていく。
また、直近3年で上位タイトルから、トレーニングの対象をレベル段階ごとに広げてきた。
27年3月期は、ビジネスの最前線である「クリスタル」の会員が増えており、組織のすそ野をさらに広げたい考えだ。
正しい知識はもちろん、再現性の高い仕組みを現場で学べるようにしていくため、提案の過程で、あいまいになっている課題についてトレーニングを通じて言語化する。クリスタルになった会員が熱意のあるうちに、次の提案ができるようにすることで新規会員を増やす。「ビジネス初心者でも適切な方法で再現性の高いビジネスをしてもらうことで安定的な成長を目指せるようにする」(NB事業本部)と話している。
今期からは、トレーニングの開催期間を2日から1日に短縮。2月の実施では会員約600人が参加し、6月にも東京・大阪・福岡の3都市で開催する計画だ。
(続きは、「日本流通産業新聞」 5月28日号で)
【<中堅NB各社> 自社ビジネストレーニングを強化】 学びの要素を拡充し研修強化/カリキュラムの整備で帰属意識も向上(2026年5月28日号)
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