【イラン情勢で値上げ相次ぐ】 <高齢者向け宅配5社> 容器、備品に影響広がる/価格転嫁は検討せず(2026年4月30日・5月7日合併号)

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 イラン情勢の影響で値上げが始まっている容器などについて、高齢者向け宅配・通販事業者が対応を迫られている。本紙が実施した主要な事業者へのアンケート調査からは、弁当や総菜を入れる容器だけでなく、製造時の食品用手袋など備品類も手に入りにくい状況になっていることが分かった。利用者の状況を考えると、コスト上昇分を取扱商品の値上げで安易に対応はできないとする事業者が目立った。

■全社が容器代アップを認識

 本紙は4月28日までに高齢者向け食品の宅配や通販を手掛ける業者にアンケート調査を実施し、シニアライフクリエイト、タイヘイ、ヘルシーネットワーク、メディカル東友、武蔵野フーズから回答を得た。
 それによると、イラン情勢の影響で値上がりが確定、あるいは懸念されるものを聞いたところ、5社全てが「トレーなどの容器代」を挙げた。
 冷蔵、冷凍ともに梱包に使用しているプラスチック製の容器の現在までの値上げ率は、「~10%」が1社、「20~30%」が2社、「40~50%」が1社とそれぞれ回答した。
 値上げされている容器の代替品を検討しているかという質問に対しては、「検討している」が1社、「検討していない」が4社となった。
 「検討している」と回答したのは透析患者向けに冷凍弁当を提供するメディカル東友(本社神奈川県、森井啓介社長)。同社に代替品について聞くと、「袋を検討しているが、オイル原料なので、それも難しい。今はどうするか手詰まりの状態」とコメントしている。
 容器は、配送に耐えられる素材で、油分が染み出たり、ソースなどがこぼれたりしないことが前提となる。さらに冷凍弁当の場合は、冷凍対応で、電子レンジでの解凍時にも耐えられる素材を探すことになる。現状はプラスチック製のトレー以外に代替品が見つからないようだ。

(続きは、「日本流通産業新聞」 4月30日・5月7日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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