「パソコン(PC)」「エアコン」「健康」が大ヒットする─。本紙はこのほど、家電EC事業者13社への聞き取りを基に、ヒット家電の大胆予測を行った。空前のメモリ不足を背景に、PCは「値上げしても売れる」入れ食い状態がしばらく続きそうだ。エアコンも、27年4月の制度改正を前に、駆け込み需要がヒートアップしていく。スリープテックなど「健康」関連商品は、引き続き根強い人気を維持。「安全・高機能なモバイルバッテリー」への注目もますます高まりそうだ。販売方法においては、「D2Cの波」がさらに強く押し寄せると予測する。
■メモリ価格が高騰
25年末から家電EC市場を騒がせているのが、?メモリ価格の高騰?問題だ。家電ECを展開するディーライズ(本社東京都)でシステム開発部マネージャーを務める宮川裕之氏は、「AI需要が急拡大していることを受け、AI関連企業によるメモリの購入が急増。在庫不足や価格高騰が続いている。各メーカー、在庫がある内はいいが、26年からはPC本体の価格も上がっていくと見られる」と話す。価格比較サイトを見ると、25年11月から26年2月にかけ、価格が3~4倍になったメモリも見受けられる。
マウスコンピューターは25年12月、一部製品の販売を一時停止すると発表した。理由は、「想定を大きく上回る、受注の増加により工場がひっ迫、パーツ不足が発生した」とのことだった。
「ガレリア」を展開するサードウェーブ(本社東京都)は、25年12月に、受注生産PCの納期の延長を発表。こちらも理由は、「想定を大きく上回る注文」だった。
両社とも26年1月には、通常通りの出荷を再開した。ただ、年末商戦での需要の急増ぶりは、想定を大きく上回るものだったようだ。
25年は、ウィンドウズ10のサポート終了に伴い、PCの買い替え需要が加速した。ただ、まだ買い換えていないという個人・法人は少なくないようだ。
26~27年にかけて、PCの販売価格はますます上がると見込まれている。こうした背景から、買い替え需要は今後さらに加速していきそうだ。
■量販店は"健康需要"加速か
量販店に目を移すと、ビックカメラでは25年後半から、リカバリーウエアや、AIペットなど、「心身を健やかに保つ商品」の売れ行きが伸びている。ECでも同様の傾向だという。ECサイトで、「リラックス」をキーワードに商品を探す人も増えているそうだ。ビックカメラでは26年のヒットのキーワードとして、"健康"を挙げている。
(続きは、「日本流通産業新聞」2月19日号で)
【本紙が大胆予測 <家電EC市場>】「PC」「エアコン」「健康」/26年の大ヒット家電はこれだ(2026年2月19日号)
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