家電ECのストリームは今年4月、代表取締役社長に関する役員人事を発表し、株式総会を実施したが、そこでひと悶着があった。改めて7月7日に再度、代表取締役社長に関する役員人事を発表し、電響社で執行役員営業企画部長を務めていた市村智樹氏が、代表取締役社長に就任した。市村新社長に社長就任の経緯や、騒動、今後の展望などについて聞いた。
─社長に就任した経緯は。
4月の株主総会で、もともと提示されていた役員人事が却下され、一時は流会との案内もあったが後日、撤回された。株主総会では、旧経営陣の議長が交代し、新たに議長になった株主によって、その場で新経営陣を取締役に選任する役員人事を決議した。その後、われわれ新経営陣による取締役会において、私が代表取締役社長に就任することが決定した。
─旧経営陣が会社を占拠していたと発表していたが、どういったことがあったのか。
新経営陣がオフィス内に入れない状況だった。併せて、旧経営陣が東京地方裁判所に対して仮地位仮処分の申し立てを行い、私含め、斉向東氏、小野浩司氏、淵邊善彦氏は取締役ではないと主張した。
だが、最終的には東京地方裁判所は7月3日、旧経営陣の申し立てを却下し、先ほど申し上げた4人が、当社の正当な取締役であるとの判断が下された。これを受け、旧経営陣は私たち新経営陣に会社を明け渡すことになった。
■ボーナス約2倍を支給
─会社にいる社員から不安の声があったのではないか。どのように社員に向き合ったのか。
もちろん不安はあったと思う。
(続きは、「日本流通産業新聞 8月28日号で)
【問われる新社長の手腕】ストリーム 市村智樹代表取締役社長/EC強化と新事業の準備着手(2025年8月28日号)
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