【ペット通販】急成長市場に死角あり/「安全性」「飼育頭数減」が時限爆弾(2025年6月5日号)

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ペットの飼育頭数は減少傾向に

ペットの飼育頭数は減少傾向に

 近年急拡大している国内のペット関連市場。TPCマーケティングリサーチ(本社大阪府)の調査によると、24年の「健康ペットフード」の市場は、前年比で2桁成長を記録したという。「通販」の伸び率が同16.5%と、最も高かった。ケア用品やペット用家電も含め、ペット関連商品は急増している。順風満帆に見えるペット通販市場だが、死角はある。一つは「安全性」だ。市場の拡大に規制が追い付いておらず、業界関係者から商品の「安全性」を不安視する声も出てきている。大きな事故が市場を冷やす恐れもある。近年、ペットの飼育頭数が年々減少傾向にあることも、懸念要因だ。商品の高価格化とアイテム数の増加によって市場は拡大してきたが、「ペットにかける金額」がひとたび頭打ちになれば、市場縮小は不可避だ。ペット通販市場は、「安全性」「飼育頭数減」という二つの時限爆弾を抱えているといえそうだ。

(続きは、「日本流通産業新聞 6月5日号で)

ペット用品工業会の「JPPMAマーク」

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