三越伊勢丹HD16年3月期/EC売上は114億円/期初目標上回り黒字化達成

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 三越伊勢丹ホールディングスの16年3月期のEC売上高は、前期比20・0%増の114億円だった。期初の目標を上回り、黒字化を達成した。年内に高級ブランド品ECと越境ECを開始し、19年3月期にはEC売上高を350億円にまで拡大したいという。
 同社は14年5月、三越と伊勢丹のECサイトを統合、顧客基盤や商品情報を共通化した。ECサイトの基盤を整備したことにより、会員数や商品数の拡大に注力。16年3月末時点で会員数は180万人、商品数は11万SKUにまで拡大した。
 商品数の拡大や会員数の増加が売り上げを押し上げ、期初に掲げたEC売上高105億円という目標を上回った。
 既存EC事業は19年3月期に現在の1・6倍に当たる売上高300億円の達成を目指す。商品数は5月16日時点で20万SKUを超えたというが、さらに拡充する。19年3月期までに100万SKUまで伸ばしたいという。
 年内に富裕層を対象としたブランド品のECサイトを開設したり、越境ECにも参入する予定だ。「越境ECはかなりポテンシャルがある」(大西洋社長)とみている。
 ブランド品ECサイトや越境ECなどの新規事業だけで19年3月期には50億円を売り上げたいという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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