サントリーウエルネス「セサミンＥＸ」/機能性表示食品の届け出受理/「抗酸化力を向上させ」などと表示

　サントリーウエルネス（本社東京都、川崎益巧社長）の主力サプリメント「セサミンＥＸ」について消費者庁はこのほど、機能性表示食品の届け出を受理し３月１６日に公表した。「抗酸化」の文言が入った機能性表示について、届け出が受理されたのは初めて。同社としても、初の届け出受理となった。
　機能性関与成分は「セサミン」。表示しようとする機能性は「本品はセサミンを含み、抗酸化力を向上させ日常的に疲れを感じる方の寝つき、眠りの深さ、寝覚めという体調の改善に役立ちます」というもの。機能性のエビデンスは最終製品を用いた臨床試験で評価している。
　同社では、消費者団体が１５年４月末に行ったアンケートに対して「セサミンＥＸ」について「抗酸化作用」を機能性表示とするかたちで届け出を行ったことを明らかにしていた。
　消費者庁のホームページ上に公表されている情報によると、届け出日は３月８日。資料の最終作成日は１５年１０月２１日となっている。
　製造はアリメント工業（本社山梨県）。発売予定日は１６年６月１日としている。
　なお、消費者庁食品表示企画課の担当官は制度施行前の１５年３月、「抗酸化」の機能性表示の実現可能性について「科学的見地からすると難しいと考えている。人体において抗酸化することが健康の維持・増進にどう寄与するのかを科学的に説明するのが難しいように思うからだ。ただ、できないということではない。健康の維持・増進に資するということを、科学的根拠をもって説明できれば機能性表示もできるのではないか」との見解を示していた。