消費者庁/アサヒ食品に措置命令/〝痩せるサプリ〟景表法違反で

　消費者庁は３月１５日、サプリメントを通販展開するアサヒ食品（本社埼玉県、宜野座樹社長）に対し、景品表示法（景表法）第６条の規定に基づき措置命令を行ったと発表した。
　対象となる商品はサプリメント「スリムオーガニック」。「わずか４週間でマイナス７・２キロ！」「新配合成分があなたをモテボディに」「今までにない強力なダイエッターサポートサプリ」など、特段の運動や食事制限をすることなくサプリメントを飲むだけで著しい痩身効果が得られるかのように示す表記を、１３年１１月～１５年１２月まで自社サイトで表示していた。
　消費者庁は、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めていたが、期間内に資料提出がなかったため措置命令を下した。
　措置命令の内容は、（１）表示内容が景表法に違反していたことを一般消費者に周知徹底すること（２）再発防止策を講じて従業員に周知徹底すること（３）表示の裏付けとなる合理的な根拠なしに同様の表記を禁ずる１０９６４０の３点。（１）（２）の内容について、消費者庁長官に文書で報告することを義務付けた。
　同商品は１３年１２月～１５年８月にかけて、約２１００万円（３６５４箱）を売り上げていた。現在は販売を中止している。
　販売開始以降、寄せられた相談件数は３８７件。そのうち３６１件が解約に関する内容だった。その他２６件は、効果なし、体調不良、下痢、胃痛などを訴える内容だった。
　アサヒ食品は措置命令を受け、「速やかに対応し、今後は方針を改める」としている。