【「ヤフーショッピング」の攻略法】 「LYP」への期待増/「優良配送」「柔軟な販促」が鍵(2024年3月21日号)

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24年度の「ヤフーショッピング」の戦略を発表

24年度の「ヤフーショッピング」の戦略を発表

LINEヤフーは3月1日、「ヤフーショッピング」において優れたストアを表彰する「ベストストアアワード2023」を開催した。アワードでは、優秀ストアを表彰するとともに、今後の「ヤフーショッピング」の戦略についても発表した。「24年度の『ヤフーショッピング』の攻略法」についてLINEヤフー、優秀ストア、コンサルタントに聞いた。

■「LYP」が鍵

 LINEヤフーは3月1日、「ベストストアアワード2023」において、「LINE」「ヤフー」「PayPay」が連携した「LYPプレミアム」が鍵を握ると発表した。
 「LYPプレミアム」は23年11月に提供を開始した月額制の会員サービス。会員になると、「ヤフーショッピング」の買い物でポイントがたまったり、LINEにおいて1200万種類以上の対象スタンプが使い放題になる。サービスの提供開始後、特典をフックに新規顧客数は順調に成長し、継続率も大幅に向上しているという。
 24年度の方針として、引き続き「LYPプレミアム」の会員獲得を強化するという。「LINE」や「PayPay」の利用者を増やすとともに、「ヤフーショッピング」への送客拡大も目指すという。実際に2月から、「LYPプレミアム」のテレビCMを放送し、プロモーションを強化している。
 このほか、24年2月には、「PayPay」のアプリ内に「ヤフーショッピング」の公式店舗も開設した。さらに24年度には「LINE」アプリのリニューアルも予定している。「LINE」アプリのホームタブにて「LYPプレミアム」会員限定価格のタイムセール商品を掲出する「毎日プレ割」を実施する計画もあるという。「LINE」「PayPay」ユーザーの「ヤフーショッピング」への流入を強化していく。
 「さまざまなメリット・特典を組み合わせた『LYPプレミアム』や決済・金融をけん引する『PayPay』をタッチポイントとし、『ヤフーショッピング』を多くのユーザーに利用、定着いただけるよう、来年度も便利な機能や新しいお買い物体験の提供や販促・企画を実施していく予定だ」(畑中基執行役員コマースカンパニーショッピング統括本部長)と話す。


■優良配送に注力

 「ベストストアアワード2023」を受賞した企業は何に注力したのか。選出基準は取扱高や顧客からの評価だというが、多くの受賞企業は「優良配送」に力を注いだと言及した。


(続きは、「日本流通産業新聞」3月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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