テレビショッピング研究所/不正アクセスが発覚/取引先204人の個人情報流出(2023年11月09日・16日 合併号)

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 テレビショッピング「ダイレクトテレショッピング」を展開するテレビショッピング研究所(本社東京都、高橋正樹会長)はこのほど、取引先などの社外関係者204人と、同社従業員106人の個人情報が流出したと発表した。同社社員のメールアドレスアカウントに不正アクセスを受けたことが流出の原因だ。
 取引先と同社従業員の氏名、メールアドレス、会社名、部署名、役職名、電話番号が第三者に流出した。不正アクセスを受けた社員は、通信販売の顧客の情報を業務で取り扱っていなかった。そのため、顧客の個人情報が漏えいした可能性はないという。
 事件発生当時、当該アカウントに強度の低いパスワードが使用されていたことや、本来不要であった「社外からメールボックスへの接続が可能な設定」にしていたことが重なり、不正アクセスを許す結果となったという。
 今回の事態を受け、同社では今後、メールアカウントのパスワードポリシーを強化し、全従業員にパスワードの変更を指示した。9月13日から、今回の侵入経路となった社外からのIMAP/SMTP接続によるメールアクセスも禁止している。全従業員にセキュリティーについての指導・教育を実施し、再発防止を図る。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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