佐川急便/4月から約7%の値上げ/2年連続の価格改定(2023年11月02日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 佐川急便(本社京都府、本村正秀社長)は10月27日、宅配便などの届出運賃を24年4月1日から改定すると発表した。飛脚宅配便(飛脚クール便含む)、飛脚特定信書便、飛脚国際宅配便の運賃を改定。飛脚宅配便については、平均7%の値上げを実施するとしている。
 同社は23年4月にも価格改定を実施。2年連続の価格改定となった。23年4月の価格改定では、物流の2024年問題に対応するため、パートナー企業との取引単価の見直しや、燃料補助金の支給、従業員の処遇改善などを実施したとしている。
 24年4月からの改定理由としては、(1)エネルギーや施設・車両等の価格高騰および労働コストの上昇(2)2030年の輸送力不足を見据えた従業員と、パートナー企業の労働環境改善(3)顧客ニーズに対応したサービス品質の維持・向上(4)省人化や業務効率化に向けた施設および、DXへの設備投資─を挙げている。
 各運賃の改定率は、飛脚宅配便で平均7%程度。飛脚特定信書便で平均5%程度となった。飛脚クール便付加料金(対象は140サイズのみ)は220円の値上げ。国際宅配便は平均6%程度の値上げとなっている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ